純米酒、本醸造酒、吟醸酒、大吟醸etc・・・
日本酒を買うとラベルに書いてあるこれらの言葉を自分の理解の為にまとめてみました。
純米酒とは?
純米酒は日本酒のなかでも、防腐効果や味の調整を目的に使われる醸造アルコール無添加の製法で造られた日本酒です。
純米は無添加という意味で考えれば良いでしょう。
添加物を使わないと、アルコール度数が焼酎などと比べて低い日本酒は変質しやすい弱点があります。
しかし日本酒本来のどっしりとしたボディの飲み口で、お米が持つ甘みを強く感じるのが純米酒が人気の理由です。
本醸造酒とは?
米と麹だけの純米酒と比較して醸造アルコールが添加されており、アルコール添加が10%未満で精米歩合が70%以下の日本酒の事を本醸造酒と言います。
普通酒(一般酒)とは?
醸造アルコール添加が10%未満のものが本醸造酒で、10%以上のものを普通酒(一般酒)と呼ばれ、価格の安いものも含めて一番多い日本酒です。
吟醸酒、大吟醸酒とは?
吟醸酒、大吟醸酒は、お米の精米歩合と製法に規定があって種類が分かれます。
- 吟醸酒:精米歩合が60%以下(40%以上を削る)
- 大吟醸酒:精米歩合が50%以下
どちらも「吟醸造り」という製法で造られます。
低温で長時間かけて発酵させる作り方で、手間と時間が掛かりますが、「吟醸香」と呼ばれる華やかでフルーツのような香りが特徴、と言われています。
「純米」が付かない吟醸、大吟醸は本醸造酒と同じで醸造アルコールが10%未満添加されています。
純米吟醸、純米大吟醸とは?
アルコール無添加の吟醸酒が純米吟醸、大吟醸酒が純米大吟醸種酒です。
精米歩合とは?
吟醸酒と大吟醸酒を分ける精米歩合ですが、「精米歩合」とは、製造に使う米の芯の部分の割合を指しています。
例えば、「精米歩合70%」と表記されていた場合、その酒は、玄米の外側30%をぬかとして廃棄し、内側の70%を原料に使っているということになります。
精米歩合50%といったように数値が低ければ低いほど、希少価値が高い、つまり高品質、という事になります。
好みには個人差がありますが、一般的に精米歩合について言われている事は下記の通りです。
例えば大吟醸酒は吟醸酒より精米歩合が低い、日本酒です。
下記の「精米歩合について一般的に言われている事」を参考にしてみて下さい。
- 磨いていない米(精米歩合の数字が高い):「味わいの深さ、米の香り、重さ、鈍重さ、くどさ」などが目立つ
- 磨いた米(精米歩合の数字が低い):「すっきりさ、香りの華やかなさ、軽さ、薄さ」などが目立つ
純米酒、本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒まとめ
純米大吟醸酒 |
|
純米吟醸酒 |
|
特別純米酒 |
|
純米酒 |
|
大吟醸酒 |
|
吟醸酒 |
|
特別本醸造酒 |
|
本醸造酒 |
|
普通酒 |
|
日本酒の分類について、整理
- 「こす」工程があるかないか?で清酒(アルコール度数22度未満)と原酒(搾ったまま、水を入れないお酒)に分かれます。
- 火入れをしない(生酒)、搾った後貯蔵前に1回する(生詰め種)、容器詰めの際に1回する(生貯蔵酒)に分かれます。
- 純米だけ(純米酒)、そして醸造アルコールを使った醸造酒のなかでも10%未満のもの(本醸造酒)に分かれます。
- 醸造アルコール使用で10%以上使ったものが一番お手頃価格で流通している普通酒です。
- 吟醸造り、という製法で造られていて精米歩合は60%以下のもの(吟醸酒)、50%以下のもの(より希少、大吟醸酒)に分かれます。
- 吟醸酒、大吟醸酒の中でも醸造アルコールを使っていない純米で造られたものが純米吟醸、純米大吟醸(一番高価な日本酒)です。