日本酒の事を清酒、生酒、原酒などと呼ばれたりしますね。
当方、これもなんとなくしか理解できておらず、その違いを説明できない・・・というかそもそもの定義が分かっていなので違いも分かっておりません。
これまでは晩酌で、そしてこれからはサイトでも長い付き合いになる日本酒、清酒、生酒、原酒etc・・・を調べてみました。
清酒とは?
にごり酒との対比で濁っていない透明の日本酒が清酒なのだとばかり思っていましたが、税法上の清酒は以下の通りです。
- お米を発酵させた醪(もろみ)を固体(酒粕)と液体分(原酒)に分離する「こす」工程を経た日本酒
- 「アルコール度数22度未満」の日本酒
以前「清酒」は濁っていない日本酒の事でしたが、今は上記のような定めになっていて、にごり酒も清酒になります。
酒税法上の「清酒」の定義
「米、米こうじ、水及び、清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分22度未満)」
この「こす」工程で透明に近くなっていくんですね。
にごり酒、どぶろくは清酒じゃない!
にごり酒も上記2つの条件にあてはまれば、清酒になります。
しかしにごっている「どぶろく」は「こす」工程がないので清酒にはなりません。
生酒とは?
日本酒は搾った後に通常は貯蔵前と出荷前に「火入れ」と呼ぶ60℃ほどの加熱処理をします。
「生酒」(なまざけ)は、この「火入れ」を一度もしないお酒の事をいいいます。
加工していないそれこそ「生」を楽しむ目的でつくられたもので、「冷や」で飲む事を前提にしています。
搾りたてのお酒が飲みたい・・・という要望に応えたお酒、日本酒ですね。
生詰酒とは?
生酒と同じような言い方で生詰酒という日本酒があります。
「生詰酒」は酒を搾った後、貯蔵前に火入れを一度だけ行うもの(出荷時(瓶詰め時)には火入れを行わない)日本酒を指します。
代表的な生詰酒は、各蔵元から秋ごろ出荷される「ひやおろし」です。
生貯蔵酒とは?
生酒と同じような言い方で生貯蔵酒という日本酒があります。
「生貯蔵酒」は、生酒の状態で貯蔵し、容器詰めの際に1度だけ火入れをする、加熱処理をしたものです。
ちなみに、生酒も生貯蔵酒もろ過工程がありますので、「アルコール度数22度未満」であれば、清酒という事になります。
生酒と書いて「きざけ」と読む場合?
「ななまざけ」と同じ意味なのでしょうか?
「きざけ」で調べますと「純粋でまじりっけのないお酒の事」という意味でで出てきます。
生一本(きいっぽん)、という言い方があって(灘の生一本、など)、これらも純粋、まじりっけの無い、まっすぐetcなどの意味があるようですね。
原酒とは?
原酒とは、搾ったままのお酒の事で、水で割らない、字の通り「原」のお酒の事です。
日本酒だけではなくウィスキーにも「原酒」はあります。
清酒、生酒、原酒違いまとめ
清酒 |
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生酒 |
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原酒 |
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